真冬の氷上穴釣りといえば、ワカサギが有名ですが、北海道ではキュウリウオ(以降キュウリ)やチカも、ワカサギに負けない位に人気があります。1月を迎えると各地で川の河口付近は凍りつき、いつもは海に棲むキュウリやチカを、川で氷に穴を開けて釣ることができます。十勝では、十勝川や浦幌十勝川で楽しむことができ、毎年の初釣りはこれに決めています。
1月7日、友人2人と十勝川河口へ向かいました。キュウリ狙いです。午前8時頃、十勝河口橋から海側を見渡すと、既に50人近くが釣っていました。休日は200人以上の釣り人でにぎわうこともあります。氷の上は雪で、一面銀世界の雪原のようであり、先には水蒸気にかすむ海が見えて、とても美しい光景です。
車を川原に停め、釣り道具をソリに乗せて川へ向かいます。この時期、まだ川岸の氷が薄く危険ですが、渡れるように誰かが木を切って簡単な橋を架けていました。釣り人の意気込みが感じられます。既にまわりではかなり釣れているようで、川は野菜のキュウリの匂いでいっぱいです。この魚は野菜のキュウリの匂いがすることから名付けられたとも言われています。
場所を決め、氷に穴を開けて釣りを始めました。氷の厚さは20cm位です。仕掛けは7本鉤の専用仕掛けで、魚は川底近くで掛かることが多いので、半分の長さに切って使っています。エサはサンマです。自分で作った自慢の竿を使っています。穴に仕掛けを入れると、早速アタリがありました。アワセると竿は気持ち良く曲がり、魚の抵抗が手に響きます。手応えを十分に味わいながらリールをゆっくり巻くと、うす暗い氷の穴からキュウリが顔を出しました。30cm弱のまあまあの大きさです。背の鮮やかな緑色がとても綺麗です。雪の上に置くとすぐに凍り始めます。今日は帯広で最低気温が零下20度でした。凍っていくとともに、背の緑色はゆっくりと消えていきます。
キュウリ釣りは難しい釣りではありません。さらに、開幕して間もないので、魚が十分にいる時期でもあります。友人2人は初心者ですが、すぐに釣り方に慣れて順調に釣っています。時には入れ食いとなり、実に楽しくて興奮する釣りが続きます。これで寒くなければ最高なのでしょうが、寒いからこそできる釣りです。