秋は絶好の釣りシーズン。ルアーフィッシングもいよいよクライマックスへ!今がまさに自作ルアーの真価が問われるとき、さあフィールドへGO!。
でもルアー作りのこともお忘れなく。
今回から二回に渡りルアー作りをしていく上での健康被害対策について、いろいろと採り上げてみます。まず第一回目は「粉じん対策」から。
ルアーを作っていると誰もが悩まされる粉じん。
木を削っている時、あるいはコーティング被膜を削っている時、フワ〜フワ〜フワ〜と粉じんが浮遊して・・・そして鼻の穴に「へ、へ、へックション!」、鼻水ドバ〜!、そうかと思えば今度は粉じんが眼に入って「カイ、カイ、カユ〜イ」、涙ジョロジョロ。
「そんな鼻水と涙ぐらい気合でのりきれ!」と言う人もいるかと思いますが、そうではありません。
人間はこういうことを何度も繰り返していると健康を害する恐れがあるのです。
それでは私のパートナー・防じん三兄弟達の仕事ぶりを紹介しましょう。三兄弟といっても・・・もちろんルアー作りの際に使用する器具や保護具のことです。
「ハンド掃除機をフル活用」
ルアーの成形作業の時に出る木の粉やコーティング被膜の粉などをこのハンド掃除機で掃除しています。掃除は、作業台の上にそれらの粉が積もるように溜まってからするのではなく、少しでも溜まったと思ったらその時点で素早く小まめに行なうのがコツです。つまり「削る」→「掃除」、「掃除」→「削る」、「削る」→「掃除」・・・の繰り返し・・・。ちょっと面倒な作業ですが、作業台の上をいつもキレイな状態にすることで「突然の風」や「クシャミ」そして電動工具を使った時の「振動」などで多量の粉じんが舞い上がるのを防ぐことができます。
「空気清浄機を使いこなす」
ハンド掃除機を使い木の粉やコーティング被膜の粉を掃除して、多量の粉じんが舞い上がるのは防ぎました。それでも、へ、ヘ、へックション!、「なんか、やけに鼻がムズムズするなあ」という時は、まだ空気中には目に見えない粉じんが浮遊しているのです(ライトで照らすとかすかに見える「アレ」です)。
こんな時は空気清浄機の出番。
それでは空気清浄機の性能をフルに引き出す使い方を一つ紹介します。
大抵の空気清浄機には[弱]、[中]、[強]と吸引力を切り替えるボタンが付いていると思いますが、この機能を最大限に活用しましょう。
例えばこういう使い方です。
まずは空気清浄機を作業者の真向かい1m以内に設置します。
そして普段は[弱]に設定しておき、削り作業が始まれば[中]に、粉じんを舞い上げる
恐れのある電動工具や工作機械などを使用する作業では[強]に切り替えます。
ここで勘違いしてはならないのは「空気清浄機は空気を清浄化する機械であって集じん機ではない」ということ。つまり、目に見えないような細かい粉じんは吸引することができても、はっきりと目に見える荒い粉じんまでは吸引する能力はないということです。
そしたら荒い粉じんの行方は何処に?、それは心配いりません。
荒い粉じんは空気清浄機に吸引されなくても、その吸引力で引きよせられ作業者とは逆の方向へ飛んで行っているはず、あとはその粉じんをハンド掃除機で掃除すればいいのです。
これで作業場は大分クリーンな状態に近づきました。
「自分の顔に合った防じんマスクを」
作業場をクリーンな状態に近づけることができても、まだまだ油断はできません。不意に粉じんを吸ってしまわないためにも防じんマスクは必ず着用します。それでは防じんマスクを選ぶときに気を付けたいことを一つ、二つ。
人の顔は千差万別、顔が小さい人、大きい人、鼻が低い人、高い人・・・。人それぞれで顔の形は違います。それゆえ、この品選びは意外に難しく、いざ防じんマスクを購入して装着してみると「エエ〜すき間だらけ!」とか「エエ〜ちっちゃ過ぎる!」となってしまうこともあり、こればかりは返品もできないので困ってしまいます。
そこでお勧めするのは私が日頃から愛用している工業用の防じんマスク(写真向って右)。工業用防じんマスクは薬局やスーパーで販売しているマスク(写真向って左)よりもサイズが大きく、様々な作業を想定して作られているので機能的にも優れたものが多いのが特徴です。
ただ、一口に工業用防じんマスクといっても用途別あるいは価格別に種類が分けられているので、その中からルアー作りに適したものを選ばなければなりません。選ぶ時のポイントとしてはマスク上部に金属が付いていて自分の鼻の形に曲げることができるもの、タックがはいっていて自分の顔の大きさに合わせることができるもの、三層や四層になっているもの、粉じんの侵入を防ぐにはこれらの性能を持ち合わせた防じんマスクが最適です。
このように、ルアー作りは楽しい反面“粉じんとの戦い”という部分もあります。粉じんは手強い相手ですが、知恵を絞り工夫をして撃退しましょう!。
なお、今回紹介した防じん方法は出費をできるだけ抑えた方法です。上を見ればきりがないのですが、産業用集じん機や産業用空気清浄機を設備するという方法もあります。しかし、そんなの買ったらウン十万円〜ウン百万円もかかる。これはルアー製作者おのおののフトコロ具合と相談といったところでしょうか。
ちなみに私はとうぶん今のままで行くと思いますが、それでも何時かはゴージャスな防じん設備を・・・と夢見るオジサンです。
次回はルアー作りに関わる健康被害パート2「有機溶剤中毒の予防対策」を予定しています。