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'07シーバス春の陣開幕
藤田千明
TEAM DREAMER 会長

仕事やプライベートで繁忙続きだったため、何と、今回が2007年初釣行だった。海の様子を確かめるのと、キャスティングやルアーアクションの感覚を身体に思い出させるのが最大の目標であり、釣果はあまり期待していなかった。ということで、今日のポイントは、ベイエリアの常夜灯周りの明暗の境目を意識し、明かりを求めてランガンすることに。

昨日までの雨風による濁りが、想像以上にきつかったこと、午後には震度3の地震があったこと、高実績の下げ潮ではなく満潮の潮止まりまで数時間という上げ潮のタイミングなど、不安要素多き状態だった。

駆け上がり辺りに明暗ができるスポットを数か所叩いて回るも、収穫はリーリングとルアーアクションの連鎖状況を再確認したのみ。第一目標は完全にクリアーだが、そこはやはりアングラーの端クレの性なのか、キャストをしているうちに、本気で魚信を求める自分に変貌していた。「今日はいいんだ。感覚を噛みしめるために来たのだから・・・」と自分を納得させつつ、それに納得できない身体は次のポイントへと車を走らせていた。

ベイトが全く見えない。この時期のベイエリアはヒイラギが最大のキーなので、餌釣り師に様子を伺いたかったのだが、よほど湾内は不調なのか、今日は他の釣り師の姿がない。やっと出会った方に尋ねると、「何も触らん。今日は帰った方がよさそうやな。地震が影響しとんのかな」とのこと。

気を取り直して、移動を繰り返し、次に訪れたのは、河口付近の橋の下。クサフグが異様にたくさん泳いでいるのが見える。やっと見た魚の姿だ。ルアーをあれこれチェンジしてみるも反応はない。少し派手目にアクションするベイスラッシュ(Public Lures)に替え、この9cmシンキングミノ―をカウントダウンさせてからリーリングを開始すると、ナ、ナ、何と全く思いもよらない(内心では待望の)ヒット!。元気に首を振り、走ってくれるが、重量感が…。30cmほどのギンピカのセイゴ君だった。「大きくなって、また釣らせてくれよな!」と言葉をかけてリリース。次のキャスト、またその次のキャスト、暫く入れ食いモードに入り、10数尾をキャッチ&リリース。贅沢な物で、魚信を得ると、今度はサイズアップを願っている。久し振りの釣行で魚信を得られただけで十分だった筈なのに、落胆気味な心境になり、移動。似たような近くのポイントでキャスト開始。

「ここもセイゴかな???」と思いながら、適当に沈めてからダラダラと適当にリトリーブしていたら、コココン、グーと、先ほどまでとは明らかに異なる感触。「お〜、居るじゃないか!」と感激しながら、一気に寄せ、ネットイン。60cm枠のネットにすんなり納まったシーバスを非常に嬉しく感じ、今年の初物ということもあり、写真を撮り、検寸。59cmの1.6kg。いつもなら感動するサイズではないが、今日は大感激だった。更に、次のキャストにまたしてもヒット。今日はデッドスローが正解のようだ。今度の魚は非常に軽く感じた。元気に抵抗する様子もなかったし、小さく見えたのこともあり、引き抜いたら、53cm1.2kg。結構あるじゃないか。

今日のロッドはアルテサーノRA-77(DAIKO)だが、短い割によく飛ぶし、この程度の魚とのファイトには十分過ぎるバットパワーで、この魚の抜き上げも楽勝だった。ベイエリアでの釣行では、このロッドが軽量コンパクトで疲れ知らずなので、ついつい自然とチョイスしてしまっている。小さなバイトも弾かず、敏感にキャッチしてくれるので、非常に気に入って愛用している。

2本のキャッチに満足し、家路に就くことに。しかし、途中でもう一か所、河口近くのポイントで車を止め、ちょっとだけキャストしてみたくなった。OPCELL社のオスプレイJack-Hsのニューカラーをキャスト。少しファストにリトリーブしてからスローダウン。気を惹いておいて食わせのタイミングを与えるイメージなのだが、これが結構効果がある。そうこうしているとヒット!。今度は重いし、元気いっぱい走り回る。走りを止めようとロッドを起こすと、何と、RA-77が強烈に曲がり、弓なり状態。かなりてこずったが無事ネットイン。本日最大の64cm2.1kgだった。

これにて今年の初シーバス釣行はゲームセット。素晴らしい開幕だった。4月半ばというのに、舞鶴の夜の海はかなりの寒さだ。春の陣はこれから日増しに良くなることだろう。次の釣行に益々期待が膨らむ。


<今日のタックル>

ロッド:アルテサーノRA-77(DAIKO)
リール:ステラAR3000(シマノ)
ライン:Xワイヤー14ポンド(DUEL)
ルアー:オスプレイJack-HS(Opcell)
ベイスラッシュ(Public Lures)
釣果:53、59、64cmのシーバス
30cm前後のミニシーバス10数尾

著者紹介
藤田千明 (ふじたちあき)。「岸壁の母」で知られる、京都府舞鶴市在住。海と共に育ち、幼少の頃から釣りに勤しみ、25歳の時にルアー・シーバスに開眼。36歳の時にはオフショア青物ジギングに魅了され、現在では、シーバス、青物、ロックフィッシュ、イカ、チヌ、などなどオールラウンドな釣りを自由気侭に楽しんでます。1996年にルアーフィッシングチーム『TEAM DREAMER』を結成、2001年にはウェブサイト『舞鶴LFネット』を開設。釣りを通して多くの方々との出会いを満喫させていただいているアングラーです。
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