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マイボート・五目Fishing
藤田千明
TEAM DREAMER 会長

2006年9月3日(日)、午後1時に係船所に集合。マリンショップのマスター(通称:大将)と、常連のお客さん1名と私の3名で京都府舞鶴沖の冠島を目指して出船。狙うは、ツバス〜ハマチ、シオ、マダイ、サワラ、のはずだったのだが・・・。

波高1m、北の風6m、若潮、気温29度という海況の中、日産サンキャットでの航行にはやはり自然の馬力には歯が立たず、途中で進路変更を余儀なくされ、水深60-70mの近場の天然礁へと向かった。

ツバス〜ハマチ、シオが好調、なかなか喰っては来ないがメジロの濃い反応がある。マイカはサイズダウンしたもののマヅメから夜にかけてノリノリ、との事前情報を得ていた為後ろ髪を引かれる思いだったが「安全第一」。諦めることも釣りを楽しむ上で非常に大切なコンセプトであると自分に言い聞かせる自分たちだった。

大将の船に装備されていたGPSはオーバーホールから戻って来たばかりで、漁礁ポイントマークはデータ初期化によりすべて消去されていた。最悪の暗雲が漂った。知人から貰った唯一の座標を探してうろうろするも、やはり人から教えて貰った海上ポイントは、各々のGPSの位置補正の状態の相違により見つけるのは極めて困難だった。今日の海況では夕暮れまでの短時間勝負になるが、漁礁目指して右往左往する間に時間だけが過ぎていく。

その時、神様のお恵みかと思われるような絶好の天然漁礁を偶然発見!、すぐさまアンカーを打ち釣りを開始。他の2名が胴付き仕掛けの準備をしている間に、ルアー派の自分は『鯛かぶら』を下ろして探ってみる。数回トライするも全く反応なし。仕方なく、自分も胴付き仕掛けにチェンジ。大嫌いなオキアミをコマセカゴに詰め、5本針仕掛けを投入。着底後、底を1m程切った直後に好感触のアタリ!。他の2名は電動リールで軽快に手返しのいい釣りをしていたが、自分は保険のつもりで持参した手巻きタックルだったので、エッチラホッチラと何度も締め込みのある感触からマダイであることを確信しながら、久しぶりの良い引きを堪能しながらじりじりと巻き上げる。電動は確かに楽だが、スローな手巻きはこの感触をダイレクトに長時間楽しめ、これまたオツなものである。重量感あるトルクフルな引きからそこそこのサイズだろうと心中期待を膨らませていたが、姿が見えて、ややガッカリ。30cm前後のマダイと呼んでいいかどうか微妙なサイズのマダイの連だった。しかし、その美しい魚体に自分的には大満足だった。時刻は既に3時をまわっている。さあ、これからチャージをかけねば・・・。と、思ってはみるが後が続かない。全く反応がなくなってしまった。バウ側で釣っていた常連さんにエソが1尾釣れたのみ。GPSで確認してみると、アンカーが効いていなかったらしく、大きくポイントから外れていた。全員仕掛けを上げ移動。

ここでまたしても予期せぬ事態が発生。何とGPSが航跡を表示しなくなってしまい、先ほどのポイントを再発見できなくなってしまった。再度ウロウロ漁礁探索開始。4時過ぎ、最後の手段に出る。そう、アンカーを打って釣りをしている他船の周囲にお邪魔して、漁礁らしきボトムを魚探を見ながら探すという、かなり卑怯な手段だ。他船の迷惑にならないであろう位置に小さな漁礁らしきボトムを発見。アンカーを降ろして釣りを再開。しかしアンカーの効きが不十分でまたしても船は流れている。もう残り時間も余りないので「しゃーないなぁ。こうなったら撒き餌をガンガン撃って魚に寄って来て貰うしかないやろぉ!」という、本日のキャプテンを務める大将の一言に一同従うしか道はなく、極めて運任せの釣りに転じる。

それでもポツリポツリと40cm近いアジ、25cm前後のマダイ(チャリコ)やレンコダイが釣れ、めったに釣ったことのないカイワリまで釣れたので良しとしよう、という心境だった。常連さんが仕掛けをアンカーロープに引っ掛けてラインをブレイクしたので、午後5時半、本日の釣りを終了することに。

帰港中、次回のリベンジを誓いながら、しかし未練がましく、「やっぱ、イカが釣りたかったなあ・・・」と、心中で呟いていた(きっと他のみんなも同じだろう)。

著者紹介
藤田千明 (ふじたちあき)。「岸壁の母」で知られる、京都府舞鶴市在住。海と共に育ち、幼少の頃から釣りに勤しみ、25歳の時にルアー・シーバスに開眼。36歳の時にはオフショア青物ジギングに魅了され、現在では、シーバス、青物、ロックフィッシュ、イカ、チヌ、などなどオールラウンドな釣りを自由気侭に楽しんでます。1996年にルアーフィッシングチーム『TEAM DREAMER』を結成、2001年にはウェブサイト『舞鶴LFネット』を開設。釣りを通して多くの方々との出会いを満喫させていただいているアングラーです。
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